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公図(こうず)って何ですか?

2019.06.01

皆様、土地家屋調査士という国家資格をご存じでしょうか?
土地家屋調査士とは、不動産の登記簿(登記記録)の「表題部」の新設、変更・更正、閉鎖等の代理申請を行う土地建物の表示登記の専門家です。

多くの人が法務局で土地を調査するとき、まずは公図(こうず)を調べようとすると思います。なぜなら地番と土地の位置関係が分かるからです。

では、この公図とは何でしょうか?実は「公図」は現在正式な名称ではありません。法務局備え付けの”地番と土地の位置関係が分かる図面”の現在の正式な名称は「地図」(14条地図)もしくは「地図に準ずる図面」です。

明治時代の地租改正後、”地番と土地の位置関係が分かる図面”は小字(こあざ)毎に作成され備え付けられていた事が多く、小字毎に作られた図面は「公図」または「字限図」と言われていました。その名残が現在に続いて来ているようです。

過去「公図」と呼ばれていた図面は、現在でも「地図に準ずる図面」として多く使われています。所謂「こうず」のズレが大きいのは明治時代の地租改正事業で作られた図面が元になっている地域がまだ多く存在しているからです。

それに対し「地図」(14条地図)は、地籍調査(国土調査)や区画整理事業や法務局地図作成作業の際に作成された図面であり、「地図に準ずる図面」と比べ、現地復元性が高い図面となっています。現地復元性が高い図面とは、図面を直接定規で測った数値と現地を巻き尺等で測った数値がある程度一致するということです。簡単にいうと「地図」の方が、精度が高いということです。
この2つの図面の違いを知った上で法務局の調査や現地調査をすると、便利に図面が活用できます。

■地図に準ずる図面:分類欄に記載されている


■地図:分類欄に地図と記載
    種類欄に法務局作成 地図と記載他に区画整理所在図や地籍図等が書かれている

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筆者紹介

江藤 剛
土地家屋調査士

事務所理念
◎お客様の大切な不動産の取引・管理に関し、正確かつ迅速なリーガルサービスを提供します。

◎常にお客様や関係する方々の立場に立ち、丁寧且つ真心溢れた業務や相談サポートに努めます。

不動産という高価な財産における不動産表示登記に関し、依頼者の権利の保全の為に登記申請や測量を行う土地家屋調査士にとりまして、正確な知識に裏付けされたリーガルサービスが基本となります。その上で迅速に業務を完遂し、お客様に権利の保全と安心を提供します。また、専門的な知識が多い不動産登記や境界確定測量に関し、丁寧且つ真心溢れた相談サポートを提供します。

例えば、お客様が永続的にお住まいになる住宅の測量業務などでは、隣接者や官公署などと境界トラブルや越境によるトラブルなどが残らないように慎重に業務をすすめる必要があります。お客様の「大切な不動産に将来的な安心を」ということを常に考えながら業務を遂行していきます。
土地の取引では不動産取引が将来に関しても安全に行われる業務や相談サポートを提供致します。
そして、常に笑顔で元気よくお客様との関係構築に努めてまいります。

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